チューリンのブログ

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石のお金をたくさん貯金したいな   ​​​​ ​​
 ヤップ島には、石のお金にまつわる興味深い話があります。この石のお金(石貨)は石灰岩で出来ており、大きな石の円盤で、中央には穴が開いており、ヤップ島の社会においては経済的にも社会的にも価値を持つものです。では、具体的にどういう価値があるのでしょうか? 

 石のお金はその大きさや作成の困難さによって価値が決まります。また、これらの石貨は実際に移動されることなく、その所有権が交換されることで取引が行われます。無造作に置かれているように見えても、誰がどの石貨を所有しているかは、村の長老や住民たちの記憶によって管理されているのです。 

 大きくて美しい石貨を所有することは、家族のステータスや富の象徴とされたようです。つまり、大きくて美しい石貨を所有していることは、社会的な地位や影響力のあらわれなのです。

 結婚、葬儀、贈り物、契約などの重要な儀式やイベントで石貨が使用されたそうです。また石貨には、その製作や移動、所有の歴史が刻まれており、これはヤップ島の歴史や文化の一部としての価値が認められています。

 もともと、ヤップ島では石灰岩が採掘されなかったので、隣のパラオ島から運んできたそうです。石をヤップ島まで運ぶのは非常に困難な作業で、多くの人手と時間を要しました。これが石の価値をさらに高める要因となりました。

 現在、石貨の価値はヤップ島のコミュニティ全体の信頼と信用に基づいています。これは現代の金融機関の信用に基づいて価値を保存するのと類似しています。また、石貨の所有権は島民の共有の認識の元で存在しますが、これも現代の銀行などによる金融機関によって信用にもとづいて管理される預金概念と似ています。

 このように、ヤップ島の石貨と現代の貯金は、異なる文化や技術の中で発展してきましたが、価値の保存と取引における基本的な原則上、いろいろな共通点があります。
 
 ヤップ島の通貨システムは、島のコミュニティの信頼に基づくシステムであり、現代の貯金や通貨システムも金融機関への信頼に依存するという点で似ているということでしょうか。
 


​​​        縄文人イラスト・マンモスと縄文人家族​​









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