チューリンのブログ

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七福神 由来 ご利益 商売繁盛 七福神巡り イラスト素材

七福神の由来​
 七福神の7人の神様は中国やインドなどにそれぞれ違うルーツを持つ神様の集合体と呼ばれています。​恵比寿​​(えびす)だけが日本の神様で、右手に釣竿、左手に鯛をかかえた格好であらわされます。恵比寿は航海安全の神様として、また商売繁盛のご利益をもたらす神様として日本の庶民に慕われてきました。

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​​​大黒天​(だいこくてん)​​は米俵のうえに立って打ち出の小槌を振っている神様で福のいっぱいつまった袋を背中にしょっています。大黒天は豊作の神様として知られ、五穀豊穣を願う庶民から敬われてきました。

 
​​毘沙門天​(びしゃもんてん)は甲冑を身にまとい、鉾をたずさえた雄々しい武将の姿をしている神様で、おもに武運をつかさどる神様として敬われてきました。
 
​弁財天​​(べんざいてん)は唯一の女の神様で、ルーツはヒンズー教の神話に登場する白い肌をして白い蓮華の上で4本の腕で弦楽器を弾いている神様がその起源です。弁財天は、芸術・学問を司る神様となり、天女のイメージであらわされるようになりました。​​

​寿老人​​(じゅろうじん)は、永久不滅の仙人のシンボルともされ、寿老人の身の丈は1メートルにも満たず、長い頭と白いひげが特徴です。長命の神様としてあらわされています。

​​福禄寿​​(ふくろくじゅ)の起源は、中国の神様で、寿老人と姿かたちがよく似ています。これはモデルとしている仙人が同じであるからとも言われているからで、寿老人と同様に長い頭と白いひげが特徴で杖をついています。福禄寿は長寿のシンボルである鶴や亀を従えていることが多いのが特徴です。

​​​​布袋(ほてい)は唯一実在した人物で約1000年前、中国の唐の時代の禅僧をモデルとした神様だとされています。福々しい笑顔と太鼓腹、軍配(ぐんばい)を片手に大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿で描かれます。担いでいる大きな袋には、さまざまな幸運が詰まっているといわれ、金運や出世運の神様と人々から慕われるようになりました。


​          ​正月 イベントイラスト 七福神と梅と小判​



七つの幸福を授かる
七福神 七福即生 
​ 七福神は、七つのご利益を授かると言われます。七つのご利益とは威光・寿命・人望・清簾・愛敬・度量・富裕を表わすもので、四字熟語すると、以下のように表されます。

 商売繁盛、招福万来、交通安全、家内安全、除災招福、五穀豊穣、武道成就、降魔厄除、夫婦和合 恋愛成就、学徳成就、諸芸上達、福徳施与、千客万来、家運隆盛、家庭円満、 幸福長寿、家庭円満、福徳智慧財運招福、延命長寿、立身出世、招徳人望


         ​​​​正月 イベントイラスト 中央に旗をかざした七福神​​​



七つの災難を除く七福神 七難即滅
 ​七福神は、七つの災厄を除くと言われます。七つの災厄とは、太陽の異変・星の異変・火災・水害・風害・旱害・盗難を表しています。

 具体的には、地震、台風、洪水、火山の噴火などによる自然災害を指し、それに加えて、干ばつ、ひょう、長雨、日照不足などの気象災害、などもそれにあたります。人為的なものと言えば、不慮の事故、火事、犯罪に巻き込まれたり、詐欺にあうというのもそれにあたります。

 七福神は、それらこの世の災いと思われる数多くの災難から人々を守ってくれるありがたい存在だったのです。


​          ​​正月 イベントイラスト 2列に並んだ七福神​​
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七つの幸福を授け、七つの災いから避ける七福神巡り

 ​いかがでしたか?縁起の良い福を招くという神様を7人集めた七福神の云われが少し分かってくると、ちょっぴり親しみも増してくるものですね。

 江戸時代には七福神を祈願する行事は庶民の暮らしの中にすっかり定着し溶け込んでいました。庶民がささやかな幸せを祈り、現世利益を求めるという気持ちは今日でも変わることはありません。

 現在も、七福神めぐりは、七つの幸福を授かり、七つの災いを避けるという風習が行われていますが、その起源は江戸時代に定着したと言われています。

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​      正月 イベントイラスト にこにこ笑っている七福神​​​

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