チューリンのブログ

フリーイラストレーター&作家です。かわいいイラスト、元気なイラスト、興味あるエッセイとかの紹介

かっこいい忍者の話

​​​​かっこいい忍者 

 映画マンガ、小説に出てくる忍者って、宙返りしたり、飛んだり、跳ねたり、ときには火遁の術、すいとんの術を駆使して、突然と姿を消したり、まるで超能力者かスーパーマンのようなイメージですね。また、忍者の投げる手裏剣には星型や、棒型、いろいろな形の手裏剣が登場します。こうしたアイテムも忍者のイメージをかっこいいものにしているようです。奇想天外で超人的な活躍をする忍者ですが、本当にそんな事ができたのでしょうか? 

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忍者の流派はたくさんあった 
 忍術にはさまざまな流派がありました。甲賀流伊賀流の二つはよく知られていますが、根来、雑賀、風魔、甲陽、飛鳥など日本全土にはなんと四十九もの流派があったそうです。これらの流派にはそれぞれ特徴があったようで、忍者はその特性を生かせて当時の戦国武将、信長、秀吉、家康などにさかんに用いられたそうです。では、流派にまつわる特徴を少しあげてみましょう。
 
 甲賀流は薬にたけていました。さまざまな薬草を調合し、暗い中でも目がよく見える薬、とっさの頭痛や腹痛に効く薬などを常に持ち歩いていたそうです。またトリカブトなどの毒類にも精通し、死因が分からぬように相手を毒殺できる術も心得ていたといいます。こうした甲賀流の薬の技術は現在にも受け継がれており、甲賀の里、滋賀県には有名な製薬会社があることが知られています。
 
 根来、雑賀(さいか)は主に鉄砲を駆使する火術を得意とする流派でした。戦国時代には織田信長の敵方についた根来の忍者のために、信長の軍勢は何度も痛い目に合わされたそうです。甲陽流は幼い美少女を巫女などに変装させて諜報活動にあてさせていたといいます。これはくノ一戦法とも呼ばれ、甲陽流の地元の武将武田信玄はこの方法をつかって独自なスパイ網を全国各地に張り巡らせ、敵国の内情を探っていたと言われています。

 ​     クノイチ忍者フレームイラスト・忍者イラスト




忍者の役割 
 忍者の第一の使命は、敵と戦うことではなく、諜報活動でした。つまり敵国の情報をスパイすることだったのです。一体、敵はいつ攻撃を仕掛けてくるのか?敵の兵力はどのくらいか?敵の本陣はどこに布陣しているのか? こうした情報を探るため、忍者は行商人などに化けて敵国に潜入したようです。行商のふりをしながら、人々の交わされるささいな会話にも聞き耳を立てました。ほんのちょっとした取るに足らないような会話の中にも重大な情報が隠されているかもしれないからです。また、情報を探るために、夜陰にまぎれて城壁など音もなくよじ登り、ひそかに屋根をつたって、屋敷の天井裏などに身を潜めて息をころして部屋の会話を盗み聞きしたりもしました。

 ただ、当時は今とちがって方言がかなりきつい時代でしたので、苦労は絶えなかったようです。一度など、甲賀の忍者が敵国の大名屋敷の屋根裏にうまく侵入出来たのですが、必死に聞き耳を立てていたにもかかわらず、方言があまりに強すぎて何をしゃべっているか皆目分からず、
途方に暮れて
しぶしぶ退散したいう話が残されているほどです。忍者の話は夢やロマンがつきまといますが、この話のつづきは次回に紹介することにします。


           かわいい忍者フレームイラスト

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